便秘とは排便の間隔が空きすぎて、良好な状態で便が出ないことを指します。通常、1日〜1日半に1回程度排便があれば、排便リズムは正常と考えていいでしょう。
しかし、排便のリズムにはかなり個人差があるので、2日に1回だとしてもスムーズに排便でき、残便感や不快な症状がなければ、その人の体にとっては2日に1回の排便がよいリズムだと判断できます。
1. 排便の間隔が3日以上空く。
前回の排便から、3日以上便意がない場合は便秘の可能性があります。
2. 排便したのにまだ出る感じがする、なんとなくいつもおなかが重い。
トイレに行ってもスッキリしないなど、お腹に不快感があるのは腸に便が残っている可能性があります。
3. 便意は感じるのに、かなりいきまないと出ない。
便が出なくて強くいきんだり、長時間トイレにはいっていたりしても排便できない人は便秘に当てはまります。
4. 便がうさぎのフンのようにコロコロ。
うさぎのフンのようにコロコロとした便が出るのは、腸が正常に働いていない状態の表れです。
これらのうちひとつでも当てはまったら便秘です。
便秘を改善するには、自分の便秘タイプを知ることが重要です。便秘のタイプには、便秘がずっと続いている「慢性便秘」と、一時的に便秘になる「急性便秘」に分けられます。
●慢性便秘
慢性便秘には、症状(最もよく使われる)によって「排便回数減少型」と「排便困難型」に分類されます。
また病態(専門的検査が必要)によって「大腸通過正常型」「大腸通過遅延型」「便排出障害」に分類されます。
急性便秘には、環境の変化やストレスなどによって急に起こる「一過性単純性便秘」とほかの病気が原因となって起こる「症候性便秘」があります。
次回は慢性便秘の特徴と原因をお話したいと思います。