これからは
おしりのアンチエイジング
の時代です。
● 症状が軽いうちに治療するのがお勧めです
● メスを使わないレーザー治療だから、痛み・出血がありません
● 治療後すぐに日常生活が可能です
婦人科、泌尿器科領域において尿失禁や骨盤臓器脱の治療法として使用されているレーザー機器 Fotona Smooth®を、便失禁治療に応用した新しい治療法です。
便失禁の改善に骨盤底筋群を鍛える運動は有効といわれていますが、効果を感じるまでに時間がかかります。
このレーザー機器を用いて肛門内と肛門周囲に照射することで、加齢によって減少したコラーゲンの再生を促進し骨盤底筋を刺激することで、便漏れを改善できると考えています。
※便失禁レーザー治療は新しい治療法であり、これから症例を積み重ねていく中で治療内容が変わりますことをご了承ください。
※自費治療(¥88,000)となります。
●体位
腹臥位(うつぶせ)になります。
●治療
①麻酔
照射前に肛門の内側と肛門周囲に麻酔クリームを塗り約15分後に麻酔クリームを取り除きます。
②レーザー照射(約30分)
・ステップ1:肛門内に筒型のアプリケータを挿入して肛門管と直腸下部全周にわたってSmoothモードを照射します。
・ステップ2:肛門周囲皮膚約1㎝の範囲にSmoothモードを照射します。
・ステップ3:肛門を中心に約5㎝の皮膚にPianoモードを照射します。
●治療後
治療後は、すぐに帰宅し日常生活に戻ることができます。まれに排便時にヒリヒリすることがありますが、心配はいりません。
●治療回数と効果
4~8週間毎に1回が基本。症状に合わせ4回以上行う場合もあります。効果が表れるまで通常約6ヶ月~1年位かかります。また治療の現れ方には個人差がありますので予めご了承ください。
・知らないうちに便がもれる(便もれ)
・知らないうちに下着が汚れている
・おならが我慢できない(ガスもれ)
・トイレが間に合わない
・肛門のゆるみで便意を感じにくい
・排便時に腸が下がってくる(直腸脱)
・ピンポン玉のようなものが膣から出ている(直腸瘤)
●便失禁とは何ですか?
「無意識または自分の意志に反して肛門から便が漏れる状態」と定義されています。
●便失禁の種類は?
・漏出性便失禁:気づかないうちに便が漏れる(最も多い便失禁で高齢者に多い)
・切迫性便失禁:我慢しきれずに便が漏れてしまう
・混合性便失禁:漏出性と切迫性が混在
●便失禁の主な原因は何ですか?
加齢によって排便に関わる肛門括約筋の機能や直腸の感覚が低下し、便意を感じにくくなります。
出産時に会陰裂傷が起こって肛門括約筋の機能が低下、また出産時に骨盤底の神経が引っ張られて麻痺することによっても生じます。
●現在行われている便失禁の治療(保険診療)
1. 初期治療(薬剤)
ポリカルボフィルカルシウムという薬がよく用いられます。この薬は便の中の水分を吸収してまとまった形にする効果があります。漏出性便失禁では軟便やコロコロした形状の便が多く、そのため便が残って漏れ出しやすくなります。薬を服用することで便の形が安定して漏れにくくなり、またすっきりと排便できるため直腸に便が残らず症状が改善するというものです。
2. 主な外科的治療(手術)
薬でよくならない場合は、仙骨神経刺激療法が行われます。骨盤にある仙骨の孔に電極を埋め込み、刺激することで神経を活性化させます。この手術はすべての便失禁で適応になりますが、手術の前に2週間体外から刺激をして効果がある人のみ刺激装置の埋め込みを行います(入院)。